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マイクロソフト、.NET Micro Frameworkのコードを一般公開へ

team blog にもそれらしいことが書かれていましたが…

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最新情報

Porting KitがMSDN Subscriber Downloadで公開されました。（英語→Tools and Resources→.NET Micro Framework）

Porting Kit V3.0 Service Pack1が公開されました。

.NET Micro Framework SDK 3.0 February 2009 Documentation Update

Porting Kit vs. SDK: 何が必要か？

• Targetボードに .NET Micro Framework を移植する場合

  Porting Kit + Visual Studio + Cross Compiler (+ SDK)

• 移植済みのTargetボード用に .NET Micro Framework に基づいたアプリケーションをC#で開発する場合

  Visual Studio + SDK

• 移植済みのTargetボードの .NET Micro Framework のデバイスドライバや機能拡張を開発する場合

  Porting Kit + Visual Studio + Cross Compiler + SDK

Porting Kitのインストール方法

事前に必要なもの

中身を見るだけならば、必ずしもすべては必要無いかも知れないが、未検証。
.NET Micro Framework version 3.0 SDKが無くても、Porting Kitのインストールができることは確認済。

• Windows XP SP3 / Vista SP1のPC （32bit推奨）
• Microsoft .NET Framework 3.5 SP1
  Windows Updateでインストール
• Visual Studio 2008 SP1
  Express Edition や2005 SP1でも利用可能らしいが未検証
• Windows Server 2008 / Microsoft .NET Framework 3.5 Platform SDK
  MSDNだけで入手可能
  言語を英語にして、オペレーティング システム→Windows Server 2008と進み
  Windows SDK for Windows Server 2008 and .NET Framework 3.5 (x86, x64, ia64) - DVD (English)
  11-14-2008を入手
• .NET Micro Framework version 3.0 SDK
  入手先はココ
• Porting Kit -- PortingKit102308 (3_0 RTM)

手順１： 上記を順にインストール

手順２： PortingKit102308 (3_0 RTM) -- 1〜4 of 4.zipを展開して、中身を一つのディレクトリにまとめる。
（まとめたものがある場合は、不要）

手順３：MicroFrameworkPK.MSIを起動して、インストール開始。

Windows上のシミュレータの作成

Help Documentに手順が記述してあるので、よく読みましょう。
コンパイラとしてVS2008が必要なのと、.NET Micro Framework version 3.0 SDKが必須な点に注意。

クロスコンパイラの入手と開発環境構築

重要な点は、Porting Kitにはクロスコンパイラが付いていません。好きな（親しんでいる？）クロス開発環境を自分で選べるのが利点の場合もあるかも知れませんが、要するに自分で調達せよということです。

推奨のクロスコンパイラ（ここではツールチェインと同義として扱います）

• RealView SDV

  ARM本家の超高級開発環境（比較的安い期限付き版でも数十万円して１年しか使えない）
  Microsoft の開発チームでは、これをノートPCにインストールして、メイン環境やデモでも使っていた。流石である。

• Keil MDK

  SDVよりは安い。評価版有り。RealViewに買収されたので安くならず、競合メリットが無くなって残念。

• Visual DSP+

  ADI Blackfinアーキテクチャ専用。

• GCC 4.1以降

  これが使えるのが救い。

GCCの入手先

Windowsでのgcc環境構築は、もはやGNU Tool Chainと格闘や、CygWinやWinGW/MSYSに関する苦悩とは無縁です。

• CodeSoucery G++

  Microsoftの開発者がgcc版を開発する時に利用していると噂のコンパイラ。うちでも使っています。

• Raisonance

  CodeSourceryでは対応していない、Thumb 2開発者向け。動作確認をしています。

• その他

  Rowley, もなみソフトウェア PizzaFactory等, 公開されている使えそうなgccがいくつかあります。動作確認していません。

デバッグ環境

お決まりのJTAGKey互換 JTAG pod + OpenOCD Windows版(yagarto) + Eclipse CDT + Zylin Embedded CDTを使えば、ワンタッチでビルドとロードを行って、C++のソースコード上でピタリとブレークします。便利な時代になりました。

参考情報: http://msmicroframework.blogspot.com/2009/02/configuring-eclipse-openocd-gcc-to.html

移植に関するアドバイス

• Help ドキュメントを熟読しましょう
• 何かおかしい場合は、まず自分、次にハードウェアを疑いましょう

  （Solutuion Wizardのコピー機能を除けば、Porting Kit内のコードやコンパイラは非常に安定しています）

サポートHardware

SDK3.0をサポートする製品

SDK2.5以前の製品

デバイスドライバーズ・セミナー

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文責：日高亜友
Microsoft MVP for DDK (Jul 2008 - Jun 2009)