基礎からのデバイスドライバ作成講座(第4回)

組み込みLinuxシステムにおけるドライバの開発

CQ出版発行の組み込みエンジニアのための Embedded Unix の記事関連のダウンロード・コーナです。

株式会社デバイスドライバーズ

今までは一般的なPC-Linux環境でのセルフ開発において、シリアルポートやUSBドライバの開発、ネットワーク・フィルタ・ドライバとその開発手法に関して解説してきました。今回からは、弊社で開発した組み込みLinuxボード「E!Kit-1100」を開発ターゲットにして、本誌のタイトルにもなっている「組み込みシステム」向けの開発を取り上げます。まず、組み込みシステムにおけるカーネルとデバイスドライバ開発の手法を解説していきます。

「E!Kit-1100」組み込みLinuxボードは、弊社にて現在定価\98,000.-(3月末まで送料サービス)で発売中ですので、お問い合わせください

またボードの量産化に伴って、利用するカーネルのバージョンがlinux-2.4.21-p4b1と、NFS用rootfsの名前が、rootfs-aml2.tar.gzと変わりましたので、ご注意下さい。(原稿執筆時点では、試作版ボードを使用していました)

アプリケーション・プログラムのクロス開発環境構築に関する補足説明

ファイル 説明

アプリケーション用クロス開発環境構築

Embeded Unix誌の本文中のカーネル用クロス開発環境を使用して、アプリケーション・プログラムをクロスコンパイルする場合には、いくつかの不具合があることが判明しました。そのため、「E!Kit-1100」用のアプリケーション用クロス開発環境を/export以下に構築する手順を補足しました。

ダウンロード・ファイル

開発環境

ファイル 説明
linux-2.4.21-p4b1.tar.bz2 カーネルソース
initrd.tgz initrd構成ファイル
mipsel-env.sh 環境変数設定シェル
mk_ramdisk.sh initrd作成シェル
glibc-fix.sh glibc問題修復シェル
glibc-2.3.2-cross.patch
glibc-2.3.2-mips.patch
glibc-2.3.2-without-fp.patch
glibc修正パッチファイル
export.tgz クロス開発環境ファイル一式
busybox.tgz E!Kit-1100用busyboxソース
rootfs-aml2.tgz NFSサーバ用mips-elルートファイルシステム
(Redhat 7.1相当)

USBドライバ

サイト 説明
Makefile.patch Makefileの修正パッチファイル
(arch/mips/au1000/commn)
usbdev.c.patch usbdev.cの修正パッチファイル
dma.c.patch dma.cの修正パッチファイル
Makefile ローダブル・モジュールのコンパイル用Makefile
usba.c USBホスト・ターゲット切り替えドライバ

本文で紹介しているリンク先

サイト 説明
ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/GNU/binutils/ binutils (GNUプロジェクト)
ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/GNU/gcc/gcc-3.2.3/ gccコンパイラ (GNUプロジェクト)
ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/GNU/glibc/ glibcライブラリ (GNUプロジェクト)
http://busybox.net/downloads/ Busybox (Erik Andersen)

更新日:2004年2月15日

日高亜友(ひだか あとむ)
Hidaka, Atomu


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