5.SMCHSMODが出来るまで
これは、Gigoさんが96年6月に書いたものです。その頃はSMC製だけだったのでSMCHSMODという名前でした。
GigoさんのページからSHSMOD関連の情報を無くしてしまうという事ですので、許可を得てここに掲載させて頂きます。
最近、あちこちのプロバイダでISDNのMPをサポートするようになってきました。しかし、私のZyXEL2864Iのようなシリアル接続のTAと、シリアルポート最高速度が115.2Kbpsの普通のAT互換機の組み合わせでは128KbpsというMPの速度を生かしきれません。 115,200bps以上の速度を得る方法はいくつかありますがどれも一長一短です。
その他、ZyXEL2864Iではパラレルポートを使うという手もあるのですがNT用のドライバが見当たりません。シリアルに見えるパラレルインターフェースカード、ZyXEL SP111ATを使うという手も売っているところが見つからず断念。(SP111AT,IO121,16C750などを適価で買えるところを知っている方がいましたら教えてくださると嬉しいです。追記:29-Sep.-96にSP111ATを4,500円で購入出来ました。もう少し早く入手していたらSMCHSModは作成されなかったでしょう。) そんな時、最近のマザーボードに使われているSMCの37C665IR,666IR,669のデータシートに460,800bpsに対応していると書いてあるのに気づきました。これは単一クロックのはずなのでソフトだけで出来なくてはおかしいと思い、調べてみるとちょっとドライバをいじれば良さそうです。 Windows NT3.51J 物は試しとTermで57,600bpsに設定してZyXEL2864Iの速度レジスタS20を見てみると230,400bpsを表す0になっています。しめしめとRASでdial upするとサポートしていない速度になったと怒るのでmodem.infをちよっといじって宥めてやりました。試しに2MBのファイルをftpしてみたところ平均で13.2Kになったので問題無く動作しているようです。 これをfj.os.windows-ntで紹介したところ結構、反響がありました。 95 Version0 SMC665IR,669のHigh Speed ModeではDivisorラッチに0x8002を書き込むと230,400bps,0x8001を書き込むと460,800bpsです。元のドライバは0x0001C200(115,200)をbpsで割ってDivisorに書き込む値を決めているのですがこれを0x7081C200をbpsで割るという形にパッチしました。 すると57,600bpsに設定した時、Divisorラッチに書き込まれる値は0x8002ということで実際には230,400bpsになります。ここではこれをVersion0と呼びます。ここまでは10分とかからず500円は妥当な金額ですが安易なパッチのため38,400bpsと115,200bps以上の時でたらめな値になってしまうので使えないという欠点があります。 95 Version1 95 Version1f(ake) 公開 なお、同僚はSMC665IRの載っているマザーボードに買い替えて快適に使っています。 |
Last updated on 9/30/1999.