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BLOG-ROMMER 日高のブログ

EnOcean Alliance Japan イベント

11月2日に、EnOcean Alliance Japan Eventが千葉県柏市 柏の葉であったので、簡単に紹介する。
EnOcean AllianceはWorld Wideでは2008年にEnOcean製品を製造・販売するメーカーを中心に、一部ユーザーも含んで設立された。日本支部は2011年秋に設立された直後から、国内では毎年2回のペースでイベントを開催しているので今回で11回目である。

概要

EnOcean Alliance EventはWorld Wideもやはり年2回開催され、そのうち1回はEnOcean GmbHがあるドイツで、もう1回はドイツ以外の国で開かれている。World Wideのイベントは全体ミーティングのほか、MWG (Marketing Working Group)とTWG (Technical Working Group)に別れた実務協議が中心である。私はTWGに所属してEnOceanの新技術や新プロトコルに関する協議に参加している。

初期の日本イベントは応用製品がまだ少なく、EnOceanで利用できる国内部品メーカーの宣伝活動が中心だった。近年では製品が増えて新製品紹介や事例紹介が中心になり、毎回100人以上を集める大変活気あるイベントとなっている。

今回のイベントでは、弊社がドイツDigital Concepts社から日本市場向けに輸入販売しようとしている
Smart EnOcean Gateway
について解説とデモを担当した。そのときのスライドは
Slide Share
に上げている。

Smart EnOcean Gatewayは現在EnOcean Alliance TWGが策定中のEnOcean Over IPを試験的に実装した最初の製品である。EnOcean Over IPを簡単に説明するとEnOcean無線通信の特長を損ねる事なく、EnOceanデータをIP通過させるプロトコル標準である。具体的には、ESP (EnOcean Serial Protocol) とEPP (EnOcean Peripheral Protocol) のREST/JSONへのマッピング仕様である。日本ではまだなじみがないEnOcean無線通信だが、世界中で約500社2000種の相互接続可能な製本が、50万棟以上のビルで稼働している実績がある方式が着実にIoT分野に歩み始めている。

弊社との関わりと今後

弊社では社長のOliver Fischer氏と相談して日本での販売や技術サポート受託の内諾を得ている。さらには日本市場向けのソフトウェア改造やIBM Bluemix以外のクラウドへの対応について話したところ、是非ともやってくれとの事だった。まず弊社で現在評価中のAzure IoT Gatewayに対応させて、Azureの各種サービスとの連携を容易に実現させることを考えている。またユーザー用のカスタマイズ環境構築ツールとしては、現在gatewayに実装されているNode-REDもブリッジを開発してAzureの各種サービスに対応させたい。

なおEnOcean AllianceのURLは、https://www.enocean-alliance.org/である。年会費が必要だが誰でも参加できる。

紹介ビデオ

Digital Concepts社制作のSmart EnOcean Gateway機能紹介ビデオへのリンクを挙げておく。