PCハードウェアの正常性検証
Windows PCネタである。元々は、Microsoft コミュニティで Windows PC に関しての似たようなトラブル相談が多くあり、回答者によって回答内容やレベルもまちまち、中にはハードウェアの正常性を良く確認しないまま再インストールを勧める回答もあったので、一石を投じるつもりで書いたものだ。
PC ハードウェアの正常性検証(Part 1)設置・運用・環境とメモリ
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/all/pc/b19a6727-b90a-4...
PC ハードウェアの正常性検証(Part 2)ディスクドライブ・電源とまとめ
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/all/pc/cb9cd87c-2745-4...
これらを公開してしばらく経つ。直接これらの記事を参照するコミュニティでの回答は無い(それはどうでも良い)が、この記事を公開した後から(たまたまのタイミングかも知れないが)他の回答者達が以前の様にやみくもに再インストールと言わなくなり、ハードウェアの正常性に着目して、SMARTや CrystalDiskInfo で検証せよとか、メモリーを確認せよや Memtest86+ に言及する様になったのは良かったと思う。
新しい正常性検証方法
最近PCの組み換え作業を行っていて、「SSDにWindowsを試験的にインストールする」新しい PCハードウェアの正常性検証方法を思いついた。正しくは誰でも以前から「最後の手段」的、または「原因不明なときの半ばやけくそ気味」で試していた方法だと思う。これをルーチン化してはどうかと思いついた。以下の様な時代的な背景がある。
- インストール後にWindows Update を大量にインストールする必要の無い、最新版に近い Windows の ISOイメージ を誰でも入出できる様になった。
- インストール時の「プロダクトキーがありません」による、プロダクトキー無しのテスト用インストールが一般化した。
- 高速のSSDやM.2メディアが低価格化して普及し、予備や試験デバイスへの新規インストールや再インストールし易くなった。
- 当然だがCPU速度やメモリー容量など、実行環境全体の高速化で「インストール作業」自体が高速化した。
まとめると、PC部品の基本的な状況が変わって来たので「試験用ドライブへのOSインストールは試し易い第3のハードウェア正常性検証方法」だということだ。Memtest86+を1周実行するより、はるかに短時間で終了する。
OSインストール作業自体は、グラフィックボードを除いてPC自体にそれなりの負荷をかける作業である。つまりエラー発生率が高い主要構成部品であるメモリーとディスクドライブが正常動作していないと失敗し易い作業である。この記事では最初、いきなりの再インストール推奨について批判的な事を書いたが、これからの時代はもしかして、それもありかも知れないと考える、今日この頃である。
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