TPM 1.2 攻略
過去何回かこのブログ等で指摘して来た「TPMが無いから、古いPCのWindows Insider Preview がインストール出来ない問題」が、思惑通り一部解決した。
結論から言うと、古いPCが備える 2.0mm ピンピッチの TPM 1.2用と推測されるコネクターに、ゲタを自作して、2.54mm ピッチの TPM 1.2 モジュールを接続すると正常に認証されて動作することを確認した。
ご存知ない方のために補足すると、Windows 11やWindows 11 Insider Preview のインストール要件には実質TPM1.2(以上)だけが必要である。
Windows 11 をインストールするその他の方法 (お勧めできません)
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-%E3%82%92%E3%82%A...
## 適合モジュールの製作手順
使用した部品:
ゲタ製作用変換基板、2.54mm TPM 1.2 モジュール、ライトアングル2mmソケット、ライトアングル2.54mmピン
動作確認したマザーボード ASRock B85M pro4
これらを組み上げたところ
2.54mmピッチソケット装着した様子
BIOSで認識されて、TPM Status が「Activated」に!
問題の整理
なぜこんなことをしたのか。問題を整理すると次の通り。
- TPM仕様1.2 と TPM仕様2.0 は互換性が一切無い
- Windows 11 Insider Preview 利用にはTPM装着済マシンが必須だが、一部の旧型マシンは2mmピンピッチのTPMソケットしか備えていない
- 旧型PCのそれらのソケットに市販の2mmピッチTPM2.0モジュールを装着しても多くのTPMが認識されない
- それらの2mmピッチソケットはTPM仕様1.2用と推測されるが市販されておらず入手不可能
- 2.54mm ピンピッチの仕様1.2TPMは多数市販されている
という事で入手した2.54mm ピッチのTPM 1.2モジュールのピンピッチを変換して動作させた
らうまく動作したという事である。
背景説明
- Insider Program が4種類になり、22H2/23H2 更新検証を考えるとドライバー開発評価用に正副8台以上の物理マシンが必要
- ドライバー開発用にWindows 11対応マシンを8台揃えるのは厳しい一方で、2mmピッチTPMソケットを持つ余剰マシンが数台あり、有効活用したい。
関連YouTubeビデオ
- Atomu Hidakaさんのブログ
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