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BLOG-ROMMER 日高のブログ

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Windows 11 登場(その2:カーネルは変わったか?)

先日正式リリースされたWindows 11では、どの程度Windowsカーネルが変わったのだろうか?

実は、カーネルやドライバーインターフェース周りの変更について、公開された情報はない。例えば次の Flight Hub が Release Note 的な機能を持つと思われるが、カーネルやデバイス周りの変更については見つからない。

参考ページ

Flight Hub - Windows Insider Program | Microsoft Docs

筆者はたまたま、Windows 10 用APOドライバー(下記参照)を開発していた9月頃、行き詰りの原因のレジストリが Windows 11でどうなっているかを確認した。APOドライバーが何かは別途最後に示す。

Windows 11 は元は Windows 10 21H2となるはずで、急作りのOSと噂されていた。それでカーネルやドライバー関連のレジストリは Windows 10 21H1とそれほど変わらないと想定していた。Windows 11 をPreview版から評価しても、インストールと基本動作だけ確認し、レジストリ構成の詳細まで検証していなかった。

調べたところ、各種のインストールされている APOドライバー の個別パラメーターと優先順を管理するレジストリが変更されていた。

Windows 11 登場(その1:フィードバックしよう)

2021年10月5日にWindows 11が正式リリースされた。最後のWindowsと言われていた Windows 10(リリースは2015年、Technical Previewは2014年10月)から、約7年経過した。

使い勝手や機能の解説はすでに沢山のサイトで紹介されている。例えば PC-Wach のページが分かり易い。今年6月に発表された「Microsoft Store」でのAndroidアプリの提供についても紹介している。

今年6月末には、Windows 10 の Insider Program のDevチャネル購読者に対して、無条件でPreview版がWindows Updateから提供され、また同時にインストール用ISOイメージも公開されたので、試用した方も多いと思う。

Microsoft Buid 2021 "Future of Technology with Kevin Scott"

今年も Microsoft Build が開催された。Buildは 第1回開催以来、毎年5月に開催されるMicrosoftの開発者向けの最大イベントである。

新型コロナウイルスの影響で今年3月の Ignite 2021 と同様、全て無料でオンラインで48時間通しでの配信となった。同一内容を含めて300以上のセッション全てがアーカイブされ、興味あるセッションは後から視聴できるようになっている。

Future of Technology with Kevin Scott

ここでは今回のアーカイブの中でお勧めしたいセッション 「Future of Technology with Kevin Scott」 を取り上げて、ネタバレを交えて少しだけ解説したい。このセッションは AUDIO TRACKSJapanese を選択する事により、優れた専門知識を持つ通訳者による流暢で正確、分かり易い日本語同時通訳を聞くことが出来るので、特にお勧めだ。

Kevin Scott 氏は、チーフテクノロジオフィサー (CTO) 兼 Technology & Research エグゼクティブバイスプレジデント である。かつて Goodleに在籍したこともある彼は、副社長としてLinkedInを救い、Microsoft のLinkedIn買収に伴って Satya Nadella 氏によってMicrosoft のCTO に任命されたという経歴がある。

EnOcean IoT コンテスト 2020

去年開催した、EnOcean IoT コンテストと関連するセミナーやイベントについてまとめる。

きっかけは、2019年11月の EnOcean Alliance日本支部 イベントだった。EnOcean Alliance副会長で日本支部を取りまとめるから、今後のEnOcean Alliance日本支部イベントで新しい試みの提案が募集された。詳細経緯は省くが、私が年末にIoT Algyanの小暮理事長に事情を説明して、快諾の返事を頂いたのが、このコンテスト開催のきっかけだった。

その後の相談で、新製品のEnOceanマルチセンサーをテーマにして EnOcean Alliance主催でIoT コンテストを行い。IoT Algyanコミュニティが全面的に協力することなどがとんとん拍子に決まっていった。次のスケジュールでイベント、セミナーが開催された。

計7回のセミナー・勉強会・ハンズオン実習・発表会が行われた。

GitHub

去年書き溜めた、いや正しくは手元で書きかけていた GitHub についてまとめる。

私が運営委員を務める IoT Algyan コミュニティでは一昨年の2019年から GitGitHub に関して何らかのセミナーやハンズオンをする話題が出てきた。過去のセミナー参加者や知り合いからの声があったからだ。また前年の decode:2019 EXPO オープンシアター セッション で、ALGYAN の隣のブースが開いていたGitHubを使ってみるというコーナーの大盛況も影響しているだろう。盛況の事情を聞くと、GitHub の名前は知っていても使ったことが無い技術者が、de:code 来場者の層には多いのではないかとのことである。

2020/05/24(日)のIoT ALGYAのオンライン セッション git/githubの言いたい、知りたいこと雑談&オンライン呑み会 は表題通り、ALGYAN 運営委員を中心にした雑談とコロナ仕様のオンライン飲み会を兼ねた打合せ会だが、数十人が参加した。そして本番の 2020/07/04(土)今さら聞けないGitHubの使い方あれこれをやさしく学べる入門ハンズオンセミナー! には288人が登録、200人近くが参加した。特に京都大学の高瀬先生が主催した、総勢約200人での同時PR(Pull Request)のセッションは、多大な Conflict の発生と復旧も含めて壮大なハンズオンセミナーであった。

このセッションの全資料はこちらにある。
https://algyan.connpass.com/event/179698/presentation/

私のセッションのスライドGitHub Page では Windows、各種LinuxやRaspberry Pi等あらゆる環境でGitHubを簡単にコマンドで使う自分のやり方を紹介した。

de:code 2020 MVP パーソナルスポンサー

今年の Microsoft de:code 2020でも MVP パーソナルスポンサー(de:code 2020のセッション内容を理解し実践するのに役立つサンプルコードやツールの提供)に応募して採用された。今年で3回目、Microsoft de:code 2018 にこの制度が出来てから毎年である。今年のMicrosoft de:code 2020 は時節柄参加費無料で、誰でも参加できるオンライン・イベントとなった。

今年のサンプルコードは、EnOcean 新製品のマルチセンサー(STM550J)を使用した、Azure IoT PnP (Preview) のサンプルコード。EnOcean マルチセンサーやEnOcean受信機を持たない人でも実験出来る、シミュレーション用のコードも合わせて公開した。

WinUSB と UWP の今後

古いUSBドライバーをWindows 10 で使いたい にも書いたが、WinUSB の問い合わせが今でも結構ある。それで先日、WinUSBの最新情報がどうなっているのかを見たところ、本家の内容の多くが Windows 8.1 時代のもので、チュートリアル・サンプルが手順通り進めてもビルドできないことを確認した。今回これをデバッグして、Issue を上げたのをきっかけに関連情報とともに記事にする。

デバッグ済 WinUSBサンプルプロジェクトはこちら

 



WinUSB Architecture and Modules

Microsoft Ignite The Tour 2019-2020

去年12月に Microsoft Ignite The Tour TOKYO のイベントで、2020年1月になってからは Microsoft Ignite The Tour OSAKA でスピーカーを務めた。先日知人に、そのセッションの資料が公開されたという話をしたら、入手したいと言われた。それで資料のダウンロードについて良く調べてみたところ、結構面倒なことになっていたため、関連する情報を書いてみる。


東京会場


大阪会場

いまどき Windows XP を動作させる

さる2020年1月14日にWindows 7の延長サポートが終了した。延長サポートの終了 は、Windows 7用のセキュリティアップデートがWindows Updateで配布されくなるということである。詳細は前述のリンクを始め、ネット上に多数の情報があるので、そちらを参照されたい。ここでの主役はWindows XPである。製品サポートが2014年4月9日で終了し、組込みシステム向けの Windows XP Embedded も2016年に終了。後発のため特別扱いだった、Windows XP Embedded POSReady 2009 のサポートも2019年4月9日で終了した。

なぜ今ごろ Windows XP なのかというと、去年後半あたりから Windows XP / Windows 2000 時代のアプリケーションやドライバーの更新を求めるお客様が出てきたからである。アプリケーションやドライバーの更新版を作成(実際には開発)する際は、元の環境での動作を良く検証する必要がある。それで今回試した、評価目的での Windows XP (32bit版) をインストールして動作させる手順の最新版?を公開する。

古いUSBドライバーをWindows 10 で使いたい

Windows 7のサポート期限 が近づいて来て、ここ最近聞く様になったのが古いOS用のUSBドライバーを Windows 10 で使いたいという話だ。

どれぐらい古いかと言うと、Windows 2000 とか Windows XP だったりする。当然 32bit Only、そして使いたいのは最新の Windows 10 64bit版。ご存知の方も多いと思うが、昔の Windows 32bit版のドライバーは、結構そのまま Windows 7 (32bit)にインストールできて動作してしまう。しかし Windows 10 のカーネルモードで動作する一般的な USB ドライバーは、 KMCS (Kernel Mode Code Signing) ポリシーや、sha2署名UEFIセキュアブート での厳格な署名制限があり、単純に古い WDM (WDFでも同じ) のUSBドライバーを再ビルドしただけでは、問題無く動作するとは言えない。そこでその大昔のドライバーを Windows 10用 に対応させるためにどの様な方法があるかを、一から開発し直すことも含めて整理した。

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